息子のアトピー性皮膚炎

25歳になる息子は、3歳の時にアトピー性皮膚炎を発症しました。
幼い頃、目立つのは顔の症状でした。特に目の周りは常に真っ赤で腫れぼったく、顔をいつもこすっていました。
耳たぶの下はいつも切れていて、顔以外では膝の裏や肘の内側がいつもじゅくじゅくとカサカサが同居していました。
全身の症状があるために、いつも手がどこかをさすっているので、落ち着きのない子に見られていたと思います。
これはアトピーというものかな?と思い始めた時に、皮膚科を受診しましたが、いわゆる「ステロイド」の塗り薬を処方されました。
当時、インターネット、パソコンなど一は般家庭に普及していませんでしたので、何となく聞く噂で怖いイメージしかなくて、自己判断で薬を遠ざけていましたので、ずっと同じ症状を引きずっていました。

5歳になった時に、何か他に解決策はないものかと大きな病院で診てもらうことにしました。
「上手にお薬を活用してください」
「きっと大人になったら軽減しますよ」
案外、見通しの明るい診断を受けて、それから少しお薬と仲良くすることにしました。
症状に合わせて薬を使い、朝のシャワー、お風呂ではタオルでなく手で洗うことを勧められて実行していました。
しばらくすると、少しずつ症状が軽くなってきました。

アレルギーテストでは、幸い食べものやペットなどのアレルギー反応は見られなかったために、食事制限はありませんでしたが、肌のケアをこまめにしていくことは結構大変でした。
症状には波があって、高校生の頃は背中を中心に悪化して、じゅくじゅくした皮膚からの浸出液で制服が汚れてしまうこともありました。
また、思春期のまぶたの症状は可哀想なものがありました。
アトピーかゆみ止め薬もなかなか効かなくなっていきました。
大学受験の時は手が常に動いていたので、集中できず苦労していたようです。
本人は、自分のことだから向き合って、付き合っていくよと言ってきちんと肌のケアに取り組んでいました。

その後、大学生になり、東京での一人暮らしをするようになりました。
田舎暮らしでこれなのに、都会に行って身の回りをきちんとできなくなれば、きっと悪化すると心配していましたが、上京後、自分で皮膚科を探してアドバイスを受けていたようです。

上京して10か月目、冬休みに帰省したのですが、久しぶりの息子の顔をみてびっくりしました。
冬のかさつく時期だというのに、息子の皮膚はほとんど分からないくらいに症状が無くなっていたのです。

「小さいときに言われたように、大人になったから治ったんだろうか?」
息子はあの当時の、病院の先生の言葉を覚えていたようです。
きっと良くなると信じて、大変なケアも、顔の症状で恥ずかしいと思う気持ちも乗り越えてきた結果が実を結んだようです。
もちろん、個人差のあるものですから、皆にあてはまるものではないでしょうけど、こんなケースもあります。
症状を見ながら、自分にあった対処方法を見つけて、継続していくことを頑張ってくれて本当に良かったと思います。

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